労働問題114 退職勧奨のために社員を呼び出すことはできますか。
退職の問題も業務に関連していると評価することができますので、濫用にわたらない限り、業務命令として退職勧奨のための呼出をすることができるものと考えられます。
ただし、社員が退職勧奨に応じるかどうかは自由なのですから、社員が退職勧奨に応じることを明確に拒否しているにもかかわらず何度も呼び出して長時間にわたり退職勧奨を行ったような場合は、違法と評価されるリスクが高くなりますので、度を超さないよう注意する必要があります。
弁護士法人四谷麹町法律事務所
代表弁護士 藤田 進太郎